中には「勉強したほうがいいのは分かっているけど、なんかやる気が起きない。」という人もいるかと思いますが、近年、日本人の意欲は低下していて、それに伴って、不登校、ひきこもり、鬱等が社会問題化してきており、生きてはいるけど活きていない人が増えてきています。その要因として、日本人の基礎土台部分が脆弱になってきていることが挙げられます。例えば、建築においては、地盤と基礎がしっかりしていないとその上にどんな立派な建物を建ててもやがて傾いてしまいます。同じように、人生においても基礎土台が大事なことに変わりはありません。
私たちは今、大変な時代を生きていて、世界を見れば、紛争やテロ、気候変動といった問題で先行きの不透明感が高まっておりますし、国内に目を移せば、自然災害や少子高齢化、安全保障問題等課題が山積しています。そうした中、2022年12月に衝撃が走りました。チャットGPT(生成AI)の出現です。従来のルーチンワークだけでなく、クリエイティブな作業まで可能になったということでその景色が一変しました。このままAIの進化が進んでいくと、やがて人類を超える日が訪れるかもしれません。すでに、AIのほうが優れている分野も幾つか出てきています。これからは、お互いの長所を活かし短所を補い合いながら、うまく付き合っていくしかないでしょう。そうなると、求められる人材像が変わってくる事になり、当然、それに対しての対策と準備が必要になりますが、その前にやっておきたい事があります。それは、自ら依って立つ所の“基礎土台”部分を固めておくという作業です。というのも、これまで人間にしか出来ないと思われていた領域にまでAIが進出してくるとなると、人間は、働くことの意味や自分の存在意義について向き合わざるを得なくなるからです。その上で、人間に残された優位性の核心が、単なる生身の感情や独自性、信頼性、新規性、汎用性というよりも、その源流にあたる「こうなりたい」「こうしたい」「こうあるべき」といった人間の持つ欲求と理想、つまり、AIには無い“目的意識”であると考えられるがゆえに、基礎土台が大事になるという事です。インプットしたものを、自分というフィルターを通して自分の考えを加味してアウトプットする事にこそ、自分の存在意義があるのだとしたら、それもAIが出来るという事になると、自分の存在意義が問われる事になります。例えば、テレビのコメンテーターの存在意義は、インプットした情報をただ伝えるのではなく、そこに自分というフィルターを通して、自分の考えを加味したものを伝える事にこそあるのであって、ただ情報を伝え、当たり障りのない誰でも思いつくようなコメントをするだけなら、それは「あなたである必要はない。AIで十分。」という事になります。
人生は、一度きりで命には限りがあります。その約90年ほどしかない貴重な時間の多くを、“これ”に使って後悔はないか、出来れば若い内によく考えてみるべきでしょう。もし、今やっていることが不本意で「こんなことをする為に生まれてきたんじゃない」と思うなら、今一度見直したほうがいい。そうしている間にも、持ち時間は確実に減っていっているのだから。キルケゴールは、著書「死に至る病」で、自分が分かってなくて現実から遊離した夢を追うのも絶望なら、現実を見過ぎて目指すべき自分を見失うのも絶望だという趣旨のことを言っています。つまり、そのままの「いまある自分」を受け入れた上で、「あるべき自分」に向かって歩みを進めていくべきだと。一つ言えるのは、自分が何者か分かっていなくて、何処に向かって生きていけばいいのかも分からない状況では、満足のいく人生を送ることが難しいという事です。約90年ほどの人生、何となく生きていたら、あっという間にその時を迎えることになります。なので、闇雲に生きるのではなく、まずはこれらを把握・選択することから始めるのがいいように思います。それが、基礎土台を固めることにも繋がり、ひいてはAI時代を生き残っていくことにも繋がってきます。ただ、これを何もないところで漠然と考えるだけではうまくいかない事もあるので、何かそれを補助してくれるプログラムがあると助かったりします。このモチベーションの木プログラムでは、それらをしっかり把握・選択できるようサポートしています。
ところで、いざ進路選択や就活、転職ということになると、まずはその前にということで、“自己理解”や“自己分析”といったことを始める人も多いかと思いますが、その指南書に凡そ共通しているのは、自分の「価値観」や「好きなこと」「得意なこと」を把握する為に、質問形式でそれらをあぶりだそうとする点です。その場合、百人いたら百通りの答えが出てきますからより細やかな分析が可能になりますが、細かくなりすぎて逆に自分の本質を見失うということも起こり得ます。このモチベーションの木プログラムでは、ある程度タイプ分けした選択肢を提示してそれを選択していく形式をとっていますので、大まかな傾向や本質的な部分の概略を把握することに適しています。ゆえに、他のプログラムと併用しながらの利用が可能ですし、むしろそれをお勧めします。